桜梅桃李H29/10【初等教育は、辛抱と包容力】

2017.10.11

アンカラ大学元総長のセリーン博士は、初等教育のポイントについて「最も重要なことは、子どもの創造力を開発するために、『自信』を与える事だ。
自分を『信頼』出来るようにしてあげることによって、能力が伸びる。
創造力を開く事が出来れば、あとは自ら学んでいける。
初等教育は、大変な仕事だ。
だから、私は小学校の先生を心から尊敬している。」と述べてられています。
“大学教授が偉いのではない。
最も困難な初等教育に携わる方々こそ、最も尊敬に値するのである”これが博士の信念です。

「個性を伸ばす」「子どもの創造性を引き出す」など、理想の教育を口で言うのは、たやすいことです。
この理想を実際に行うのは本当に難しいことです。

「『詰め込む』教育と『引き出す』教育は、どちらが良いか」と聞かれたら、だれしも、子どもが自分から“やる気”になって学んでいく方が良いと考えています。
しかし現実には、なかなかそうはなりません。
それには、社会的な問題、学校教育の体質、親の要求など、さまざまな理由があるでしょう。
それに、「引き出す」と言っても、何もせずに待っていれば良い訳でありません。
「詰め込む」よりも、「引き出す」方が、教える側に力が必要です。
子どもに「触発」や「刺激」を与えるのです。
そのためには大変な努力が必要です。
植物を育てるのに例えれば、水や肥しをやるように「知恵」や「工夫」で子供にかかわり、「愛情」の陽光を燦々と注いでいくのです。 

その上で更に、ご両親や初等教育に携わる幼稚園・小学校の先生に要求されるのは「辛抱」と「包容力」でしょう。
教育は、心をかけ、手をかけながら、子どもが伸びるのを忍耐強く待つことが必要です。

子ども達に考える基本をしっかり教えた上で、その能力を発揮させれば劣等生が優等生に変身します。
教師の「引き出す力」が問われるのです。