桜梅桃李H28/5【習い事は興味・個性をよく考えて.】

2016.05.09

先日、中学2年生の塾生が出演する「アリス~不思議の国の物語」を観劇しました。
素晴らしい舞台で感動しました。

ところで、現在は少子化が進み、お子さんの教育への関心が高まっています。
「あの塾はいいらしい」とか、「語学は早いうち…」といった情報が飛び交う中で、迷っているお母さん方は少なくないと思います。
「子どもの将来のために」という、ご両親の心は尊いし、なかには早ければ早いほど効果が出るものもあるでしょう。

しかし、塾や習い事に早くから通わせてあげることが、そのまま、子どもの将来に直結するかどうかは、別問題です。
将来のためとはいっても、お子さんが、どこかで無理を重ねていないかどうか、たえず気を配る必要があります。
そうしないと、親の一方的な思いが先走り、子供の気持ちを置いてきぼりにしてしまう恐れがあります。

習い事は、お子さん一人ひとりの向き不向きを考える必要があります。
「右へ倣え」するのは、島国日本の欠点です。
隣がこうだからとか、「バスに乗り遅れるな」式は、主体性がなく、これからは通用しません。

周りや上の子がしていたからといって、嫌がるのに無理強いをすれば、“できない自分は、だめな子なのだろうか”と追いつめてしまいます。

子どもの笑顔というのは、この世で、最もすがすがしく、心が洗われるものです。
その笑顔が、いつしか消えてしまっていたら、要注意です。
「自分の子が少しでも、周りの子とくらべて遅れていると、ついつい不安になる」という、お母さん方の悩みをよく聞きますが、親がよかれと思って始めたことも、子ども自身がどう感じているか、時々、立ち止まって見つめ直すことが大切です。

世間の風評や、他人の子に合わせるのではなく、むしろ自分の子どもが、どんなものに関心を持ち、興味を抱くのかを注意深く見守り、そっと手を差し伸べることこそ、親の本当の役割ではないでしょうか。

子どもというのは、それこそ、いろいろなものに関心を持ちます。
読書が好きな子、音楽が好きな子、運動が好きな子、花が好きな子、星が好きな子、絵が好きな子、千差万別です。

前述の塾生は、本人の「やる」という強い意志で厳しい稽古を乗り越え、その本気が伝わってきたので、感動したのだと思います。

一人ひとりの個性の方向性を見抜き、成長への環境を整えてあげることが、長い目で見れば大きな意味をもってくるのです。