桜梅桃李H27/12 【教育が社会の繁栄を左右する。】

2015.12.08

’98年7月の読売新聞に「『家族一緒の食事』重要『心の教育の在り方』を中教審が答申」という記事が掲載されました。
これは神戸の少年事件をきっかけに、中央教育審議会の答申を報じたものです。

「躾・過保護・父親の子育て参加」などと並んで、「一緒に食事する機会を確保し、家族の会話を増やそう」と指摘されていました。
しかし、「そうしたくても、できない」場合が多いのではないでしょうか。

問題を分析し、理想を示すのは必要なことですが、行動しなければ何にもなりません。
親はもちろん、大人たちは、子どもが幸福に成長できる社会を目指して、全力を尽くさねばなりません。

インドシナ戦争(1946~54年)当時、ベトナムの識字率は50%でしたが、現在では、100%に近いそうです。
その後もベトナム戦争など、国の歩みは決して平坦ではなく、教育にとっても、決して恵まれた状況ではありませんでした。
指導者たちは、戦争中であっても、「今こそ青少年を未来のために育てよう!」と最大の力を「教育」に注ぎ、高等教育を受けた人は、皆が教師の自覚で、「教える人」と「教わりたい人」がいれば、そこが教室でした。
戦争の最中、砲弾が飛び交う塹壕の中でも授業が行われ、大砲の轟音が鳴り響く中、「大砲よりも、もっと大きな声で本を読むのだ!」と授業を続けたそうです。

かつて日本でも明治維新の時、福沢諭吉が官軍と幕府軍の砲声が轟く中で、授業を続けたエピソードは有名です。
どの国も、どの社会も、教育が最大の焦点です。教育に成功した社会は、繁栄し、全体が幸福の方向へと進んでいきます。
次代を担う青少年の育成に失敗した社会は、下り坂であり、悲劇です。