桜梅桃李H26/11「自分で生き抜く力をつける」

2015.08.17

母が離婚したのは、私が小学1年生、兄が中学1年生の時でした。
身を粉にして働いて女手一つで育ててくれました。
男女間の賃金格差が激しい時で、貧乏のどん底でした。
食べるものが無い時母は、自分は食べないで、私たちに食べさせてくれました。

 本当に親というものはありがたいものです。
私は、その思いを、今度は自分の子どもに愛情を注ぎました。
その経験から、親子といっても、結局は真心です。策ではありません。
心でしか、人間の心を動かすことは出来ないということに気付きました。

 子どもは、親の見栄でも外聞でも有りません。
「どうか、健やかに育って欲しい」と、心から思う愛情だけが伝わるものなのです。
 愛情を注ぐといっても、ともすれば親の「独り相撲」になりがちです。
心配して注意しても、無視されたり、口答えされたりすることもありますが、それで良いんです。
すべて親の言う通りになったらマザコンです。それでは結局社会で敗北していってしまいます。 
 
 親が子を理想的に育てようというのは、「主観」です。
その通りにいかないのが「客観」です。
「主観」だけで、自分の子どもを見るよりも、子育ては、「客観」から見たほうが良いと思います。
 親が愛情を注いでいるつもりでも、子どもが実際にどう感じているか。
親の満足と、子どもの満足が一致しないことは、往々にしてあります。
そのギャップに気付かないと、「こんなはずではなかった」と後悔してしまうのです。

 最近は「少子化」の影響も有るのでしょうが、ともすれば過保護、過干渉になりがちなお母さんが増えています。
「子どもために」と思う気持ちは大切ですが、嫌なことや辛いことを親が先回りして
させないようにすることは、「百害あって一利なし」です。

 本当の教育は、だれとでも付き合える強い人間、何が起きても乗り越えられる人間をつくることです。
そのために、色々な人と、お互いに切磋琢磨し成長していく必要があります。

 子どもが転んだり、躓きそうになった時、手を差し伸べたいのが親心かもしれませんが、自分で生き抜く力をつけてあげることが、子どもの将来を考えた時に重要です。