桜梅桃李H29/2【善悪を教える責任】

2017.02.10

子どもにとっては、テレビやゲームは、大人が思っている以上に重要です。
テレビやゲームの話題についていけなくなり、“仲間外れ”にされることさえあるようです。

「ゲームばかりしているので注意するのですが、言うことを聞きません。」とお母さんから悩みを聞くことがあります。
しかし、あまり深刻に考える必要はないと思います。
帰宅すると子どもがゲームに熱中…ついつい声を荒げたくなる時もあるでしょう。
でも怒るよりも「お留守番ありがとう」「ご苦労さんだったね」と、まず声をかける。
そして「何か、変わったことはなかった」「寂しくなかった」と留守番をしていたお子さんの気持ちをくみとってあげることが大切です。

子どもだって、くたくたになって学校から帰ってきて、少しは自分の好きなことをしたいと思うのが普通です。
親が全く注意しないというのもいけませんが、いつもガミガミ言っていると、子どもは気が休まらなくなってしまいます。

子どものほうも時が来れば、「他にやることは、たくさんある。いつまでもゲームばかりやってられないな。」と気付きます。
ゲームに熱中していても、それはあくまで一過性のものでしょう。
親のしっかりした行動があれば、子どもはちゃんと育っていくものです。

一方、テレビやゲームの内容や時間による、精神面・健康面の影響を心配するお母さんも多くいます。
長時間に及びそうな時は、予め終わる時間を決めておくか、「お茶でも入れるから、少し休憩したら」など、工夫して声をかけてあげることは、大切なことだと思います。

テレビも、良い面・悪い面がそれぞれあります。
テレビをきっかけに、親子の対話を深めるというぐらいの余裕が欲しいものです。
小学生の時に、難民の悲惨な状況を伝ええる番組を見て、「この人たちを救うには医者になるしかない」と決意し、それから一生懸命に勉強して現在は医学の道を歩み、活躍している人もいます。

何も、テレビそのものが悪い訳ではありません。それらを作り上げる大人の側に、確かな倫理観、価値観が失われつつあります。
子どもの未来を顧みず、犠牲にしてまで儲けようとする、社会の風潮が強まっていることこそが、問題なのです。
こうした社会の乱れが、子どもたちの心を荒廃させてしまいます。
私たち大人は、こうした風潮を許さず、徹してただしていかなねばなりません。

何が善で、何が悪なのか—信念を持って教えていく責任が、親にはあるのです。

そして自らが、生き方そのもそを教え導く必要があるのです。