桜梅桃李H28/9【環境問題】

2016.08.26

今の子どもたちには、忍耐強さが、なかなか身につきにくくなっています。
「子どもを甘やかしすぎたのか、どうも、うちの子は我慢する心が弱い気がする。将来のことを考えると心配です。」との相談が寄せられています。

たしかに、“欲しい物があれば、買ってくれる人がいて、何でもすぐに手に入れることが出来る”そんな恵まれた環境のなかで育っているお子さんが増えているだけに、
何か「我慢」という言葉そのものが、現実味を失なっているのかもしれません。

しかし、何でも自分の思い通りになってしまえば、嫌なことをいつも避けるような、弱々しい人生の敗北者になってしまいます。
環境に恵まれていることが、かえって不幸の道を開いてしまうことがあるのです。

哲学者ルソーは、「子どもを不幸にする一番確実な方法は何か、あなたがたは知っているだろうか。
それはいつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ。」と言っています。

好きなものを買ってあげたり、希望を何でも叶えてあげることは、お金さえあれば、ある意味で簡単なことです。
しかし、いつまでたっても、本当の満足感を味わうことはできません。
他人に何かをしてもらうことに慣れてしまえば、ちょっとしたことで、すぐ不満を感じるような、わがままな人間になってしまいます。

むしろ、大変な状況のなかでも、自分の目標に向かって進む力、「やり抜く力」「頑張り抜く力」を温かく育んであげることのほうが、どれだけ偉大か。

歴史上の偉人と言われる人たちも、全員が全員、環境に恵まれていたわけではありません。
逆境のなかで磨かれたからこそ、大きく羽ばたくことが出来たという人のほうが多いのです。

今の環境を、最高の環境へと変えていけるのが、親の一念です。
その知恵があれば、お子さんは立派に成長します。